弱者の生き方

外国人×アダルトチルドレン×ノンセクシャルの活動日記

「弱者」のための就活論

就活中で悩んでいる方、これから就活で不安な方へ。

君は、要らない人間なんかじゃない。君は、君のままがいい。まじめに生きようとしているから、真剣に悩んでだり、不安になったりするのだろう。

それでも辛くなったら、平井堅さんのノンフィクションを聴こう。

私自身の就活を通して見えてきたものを伝えたいと思う。

先日、やっと内々定が出た。

半年間の就活で内々定が1つ。
量で考えたら、明らかに成功とは言えないだろう。就活強者でなく、就活弱者なのだろう。確かに、内々定先は、サービス業で給与も休みも少ない。他人から見たら、負け組かもしれない。しかし、仕事内容は、やりがいを感じるものだし、将来叶えたい夢につながる仕事ができるから、満足している。

勝ち組とか負け組とか誰が決めたんだろう。自分の夢を追いかけて、なぜそれを否定されなきゃいけないんだろう。なぜ、夢を見ちゃいけないんだろう。やりたくない仕事に対して文句ばかり言ったり、努力している人の足を引っ張ったりする人には、なりたくない。

苦しくても、自分の夢を追いかける。就活を通して、はっきりそう決意できた。

私の夢は、居場所のない子供や大人たちに安心ができる空間を提供すること。そして、貧困や暴力に苦しんでいるが、声をあげられない弱者たちを支援すること。

私自身も弱者だけど、互いに助け合えば、きっと大きな力になると信じている。

親の勝手な都合で、20数年の人生をほとんど日本を含む海外で孤独に過ごし、小さい頃から親からの虐待やDV(主にモラハラ)を受け、長年、家庭崩壊した形だけの家に居場所がないことを経験してきた。所謂、毒親育ちのアダルトチルドレン。加えて、お金がない(笑)毎月赤字(笑)
またロリコン野郎に誘拐されそうになったり、スクールカーストの最下層に落ちて陰湿なイジメにあったり。こう書くと、我ながら、なかなかドラマティックである。いつか、ドラマにできたら、面白そう、誰が、実写化してください。

そう、私は根本的な人間不信である。本当は、いつでもどこでも誰かと繋がっていたいけど、裏切られるのが怖くて、結局、何もできない。一応、外見は良い方なので、よく褒められるけど、親に似ている外見が本当はコンプレックス。名前も顔も全身も全て変えたい。遺伝子レベルで変えたいくらい(笑)

そんな私でも、就活に挑戦した。毒親育ちにとっては、就活は大変厳しいものである。
まず、親は、四六時中監視している。受けたい会社があっても、親の反対にあい、受けられない可能性が大きい。基本的に、ダメ出しや罵り言葉を言う。選考に進んで、当たり前。褒め言葉はない。
次に、毒親育ちの子供は、人格や存在そのものを否定されがちなので、基本的に自信がない。ゆえに、上手に自己アピールができない。成功体験も少なく、将来の夢も描けない。緊張しやすい。そして、そんなことが配慮されない面接の場では、無慈悲に落とされる。会社にとって、自分は要らない人だという烙印を押され、落ち込む。好きでこうなったわけではないけど、不平等だけど、仕方がないって諦める。その傷を親がさらに塩を塗り、もっと自信を失う。
最後の一つは、毒親育ちは理解者が少ないということ。カウンセリングや進路相談に行っても、本当の意味で理解してくれる人がいない。他人は、「教育熱心な親」「本当は心配してくれている優しい親」という言葉で、子供を無意識に傷つける。

私か就活中、ずっと悩んでいたのは、丁寧な言葉遣いの冷たいお祈りメールが山ほど届いたことでも、羊の皮を被った面接官に嫌気が差したことでも、世渡りが上手い他の就活生に負けっぱなしだったことでもない。

選考を受けても、受けても、結果につながらないときに、先生に言われたこと。

「あなたは、一体がすきなの?何をやりたいの?」という言葉に答えられなかったこと。「あ、自分がない」と直感的に感じた。親や先生の顔色や期待に合わせて、自分を抑圧して生きてきたから、自分すら見失っていた。昔、夢見た大人になりたくて、必死に取り繕って、選考を受けていたけど、所詮、砂の城だった。

改めて、振り返ると、親に反対されても、続けてこられた経験がない。将来の夢を握りつぶして、踏みつけることが得意な親に育てられたため、自分の夢を追いかけることを許してもらえなかった。セリグマンの犬のように、思考を諦めた。

動物や絵、音楽、アニメ、ゲーム、ファッションが大好きだった子どもは、つまらない人間になってしまった。

医師や教師になるつもりもないのに、親が私にその「夢」を叶えさせようとした。血が苦手なので、そもそも医師はアウト。教師に関しては、小中高時代に先生に助けを求めても、見て見ぬ振りされたから、憧れてなんていなかった。もちろん、私が子供に寄り添える教師を目指す道もあったけど、どうしても、毎日、人前に立って、注目されるのが苦痛だった。学校自体が私にとって、窮屈で、どうしても魅力が感じなかった。親が私に医師や教師になってほしかった動機は、おそらく、自分の子供として、誇りに思いたいからだろう。子供の夢を応援するのではなくて、自分の夢を子供で叶えさせようとしていたのだ。

そんなダサい私でも、唯一もらった内々定先では、比較的に飾らない自分を全面的に出せた。何せ、親の反対をものとせず、黙って、私服で選考を受け、内々定をもらったのだ。自分でも気づかなかったけど、心の奥底に熱意があったのだろう。そんな私にチャンスをくれる今の内々定先に感謝したい。

スーツを着ると、親に選考のことを問い詰められるので、着られなかったが、むしろ、私服なのが逆に良かったかもしれない。ファッションセンスがあることだって個性であって、長所なのだから。

この進路選択が正解なのかは、まだ分からない。きっと、親に伝えたら、猛反対するだろう。自立を拒み、いつまでも支配していることで、満足を得ているから。もしかしたら、会社にクレームを入れて、問題を起こすのかもしれない。朝から晩まで、ヒステリーを起こして暴れるのかもしれない。命を脅かす事態になるのかもしれない。しかし、もう立ち止まりたくない。もう守られなきゃ生きられなかった子供ではない。ちゃんと自分の足で立てる大人なんだから。
とりあえず、今は、最悪な事態にならないための対策を考えている。

よく就職は縁だというけど、私はむしろ、いかに数少ないチャンスを掴み取れるか、だと思う。

今日よりも明るい明日を願って、おやすみなさい。